四肢が広がった状態で発見された羽毛恐竜の化石
オビラプウトロサウルスという恐竜の新種、Tongtianlong limosusについて説明した
新たな論文が発表されています。四肢が横に広がって、かつ首を上に伸ばした姿勢が
そのままに残って、化石として発掘されたというのです。
【古生物学】四肢が広がった状態で化石になった恐竜
この化石が発掘されたのは、中国南部、江西省にある南雄層。
農民と建設作業員によって集められたというこの化石標本は、
発掘場所を特定するのが難しく、この変わった姿勢の理由を解明するのは難しかったのだそう。
丸屋根のような形の頭蓋骨や、特徴的な凸状の前上顎骨等の独特の形状から、
Tongtianlongは他のオビラプトロサウルス類とは別種であることを指摘しています。
ちなみに、この「オビラプトロサウルス」とはどのような恐竜か、皆様ご存知でしょうか。
細くて長い尾っぽとトサカ、腕に当たる部分にある扇状の羽毛が特徴的とされる恐竜で、
くちばし状の顎を持つ中型の獣脚類です。
このオビラプトロサウルスの化石が見つかるまでは、このような構造の骨は鳥類にしか
みつかっていなかったということなので、非常に鳥に近い恐竜だと言えます。
体調は1.7m、体重20kgと推定されており、中型の恐竜の一種です。
今回の化石の発見で、恐竜の絶滅前に起こった最後の進化について、
新たな発見が見られるかもしれないので、この研究も要チェックですね!