恐竜に関する記事で興味深いものを見つけました。
映画や図鑑などで再現されている、予測される恐竜の姿。
特にその皮膚の色は、「特定する方法がない」として、現存の爬虫類や鳥類を参考に
色を描いていくというのが主流でした。
しかし2010年1月の研究発表で、
中国で発掘された約1億2500万年前の鳥類と恐竜の化石に、
「ユーメラノソーム」と、「フェオメラノソーム」と呼ばれるの2種類の色素顆粒が含まれていることが分かり、
恐竜の色素を特定するための科学的根拠が一つ明らかになりました。
この科学的根拠の発見から6年、現在恐竜の体の色の復元はどこまで可能になったのかを考察するのが、
冒頭でリンクした 、古生物学者の池尻武仁さんによる記事です。
「LIF」というテクノロジーを用いて恐竜のボディカラーの復元を試みる研究をされている
ジェイコブ=ヴィンサー博士の記述出も見られるように、技術的に進歩はしているのですが、
「色復元が可能な化石」に出会うことが困難であるとされています。
ですが、皮膚組織が残っている化石とLIF技術を組み合わせることにより、
撮影された写真イメージの詳細を分析し、
更にSEMという特殊な電子顕微鏡を使うことで、「メラノソーム」等の色素の大きさをチェックするという方法で、
ヴィンサー博士は体の色の復元を行っています。
今後の技術の発展と、組織が良好に保存された化石の発見により、
恐竜の色が具体的に判明する時が来るのかもしれません。楽しみですね。