(丹波新聞より)
穂別化石の事例報告 今秋初の発掘調査
「丹波竜フェスタ2013」 (丹波市主催) がこのほど、 丹波竜化石工房 「ちーたんの館」 (山南町谷川) 周辺で開かれた。 子ども向けのイベントや研究者によるトークショーがあり、 多くの人出でにぎわった。
[caption id="attachment_5738" align="alignnone" width="300"] ▲穂別の恐竜化石について説明する櫻井さん=山南町谷川で[/caption]
宮田和周さん (福井県立恐竜博物館)、 櫻井和彦さん (むかわ町立穂別博物館)、 三枝春生さん (県立人と自然の博物館) の3人がパネリストを務めたトークショー 「恐竜発掘最前線!」 で最も注目を集めたのが、 北海道穂別の事例。 2003年に博物館に持ち込まれた化石が今夏、 恐竜の尻尾だったと判明し、 9月に発見現場で化石の発掘を行い、 多くの成果をあげた。 化石発見後、 北海道外では初めてとなる報告を行った櫻井さんは、 体長8mほどの草食系のバドロサウルス科らしき化石について 「全身の3割程度が見つかり、 残りが埋没している可能性がある。 来年度以降も発掘する」 と述べた。
また、「初めてで、 何を準備したらいいのか、 どう進めたらいいのか分からず手探りだった」 と、 北海道で4例目という恐竜化石の発掘の苦労も報告した。