ゴビ砂漠から、このほど世界でもっとも小さい部類に入る恐竜の化石が発見されました。
Scientists Uncover One of the Smallest Dinosaurs Ever
nother month, another alvarezsaur. In January, paleontologists announced the discovery of a small, one-fingered dinosaur from Inner Mongolia named Linhenykus, and another team of paleontologists has just published the description of a related, slightly older creature in the latest Journal of Vertebrate Paleontology. They named it Albinykus baatar, and it was one of the smallest dinosaurs of all time.
アルヴァレスサウルスの仲間ですね。前足が、一本の指を残して退化しています。鳥ではないかという論争もありますが、現在では恐竜に分類されています。原生動物では、アリクイのツメがこのように一本だけ大きくなっていることから、アリ塚を壊してシロアリを食べていたのではないかという推測もされています(そうか、アリって白亜紀には既に現代のような生活をしていたのですね!)。
今回見つかった骨は、脚の部分ですが、身体の下に折りたたまれた状態で発見されました。これは、鳥やオヴィラプトルを含む「マニラプトラ」という分岐群で共通に見られる特徴だそうです。
ところで、今回の化石、重さは1キロにも満たない、小さな個体でした。骨の特徴から、成長期は過ぎていたようですね。とすると、世界でもっとも小さい恐竜のひとつだそうです。あれほど巨大に成長もした恐竜が、一方でこうして小さくもなっている。進化の不思議を解くヒントになるかもしれません。論文は下記。
A small alvarezsaurid from the eastern Gobi Desert offers insight into evolutionary patterns in the Alvarezsauroidea
Journal of Vertebrate Paleontology, Volume 31, Issue 1 January 2011 , pages 144 - 153