地球最古の化石から、最古の生物の痕跡が見つかった!?

地球の年齢は、46億年超といわれ、その内有史時代は百万分の一に過ぎないと言われています。 46億年の歴史の中で、現存する最古の化石をご存知でしょうか。 カナダで発掘された微化石で、 地球の岩石の中では最も古いとされる堆積岩が含まれていることから、 37億年~42億年前のものとも推測されているそうです。   世界中の面白情報をユニークな視点で掲載しているウェブサイト、 「カラパイア」で掲載されていた記事によりますと、 その微化石は人間の髪の毛の半分ほどという幅の細さ、長さも最大0.5ミリという小ささです。 この微化石は鉄を食べる海生バクテリアによって形成されたとみられている……、 ということは、37億年~42億年ほど前には 地球上に生命が誕生していたと考えられるということですね。   ちなみに、恐竜が地球上を闊歩していたのは、2億5000年前以降だということですので、 そのずっとずっと、気が遠くなるほど前の年代から生命が誕生していた、 しかもこれまで最も古い生命の誕生と目されていたのは、 34億年前ほどだと考えられていたので、控えめに考えても、 それより3億年前から生命が誕生していたということになるんですね。   ちなみにこの微化石が示す年代とされる頃は、 現在よりも高温で活発なマントル対流があり、 そのため地層が残っていないと考えられています。 しかもその頃の海水の温度は60℃から120℃と推定されていたり、 大気の構成元素は窒素と二酸化炭素のみで酸素はなかったと推定されていることを思うと、 この状況で生物が息づくというのは、とても不思議なことです。       この研究には様々な意見が交わされ、 そもそも、今回発見された有機炭素が、「生物である」と定義していいものかという点では 議論がされています。 微化石の構造は現代のバクテリアに酷似している点を指摘し、 やはりこの微化石は生物の出現を示すものではないのかといわれているようです。