竜脚類は南米から南極へ?分布の謎に迫る大発見

今度はオーストラリアで発掘された化石が、新種大型恐竜のものだという研究が発表されました。 情報元はこちらのリンクから。
新種大型恐竜の化石? バスケットボール・コートの幅くらい=オーストラリア(大紀元) 全長12〜15メートルで、バスケットボール・コートの幅と同じくらいの大きさであると話題を呼んでいる。
ということなんで、相当大きい恐竜の化石であることが発覚したわけです。 発見されたのはは竜脚類恐竜のティタノサウルスに属していて、他の竜脚類と同じように、首や尾が長い種類。 この発見から新たに分析されているのが、南米起源だとされる竜脚類がどう分布していったかということで、 オーストラリアに入ったのは、南米から南極を経由してのルートだったと考えられています。 南極というと分厚い氷の大陸をイメージしますが、白亜紀当時は温暖な気候だったと考えられています。 ティタノサウルス類を含むオーストラリアの竜脚類は、 約1億年前以前にはこの大陸にたどりついてた形跡が見られていません。 そのことで、他のグループの恐竜よりも到達が数千万年遅かったと考えられています。 オーストラリアの化石記録は長く竜脚類についての資料が乏しかったため、 今回の発見は非常に大きな意義があります。 今回発見された恐竜は「サバナサウルス・エリオット」と名付けられました。 化石が発見されたのは2005年、オーストラリア東部の草原でした。 サバナ=サバンナ、現在のサバンナ地帯に生息していたと考えられます。 サバナサウルスが他の竜脚類と似ているのは、全身の骨に空洞があるところ。 これは、巨大な骨格を軽量化しようと進化したものだと考えられていて、 体の高さは6メートル、体重は15~20トンと推定されています。 またサバンナサウルスを「新種」とみなしたのは、 股関節部の幅が他の竜脚類に比べて飛びぬけて広いことがあげられています。 これは、内陸の環境で歩いて移動する際の安定性、柔軟性を高めるためだと推測されています。   起源は南米だとされる竜脚類が、どの様に分布していったのか、分析するための大きな資料になりそうですね。