白亜紀の土で釉薬 多彩に変色「面白さ」

自宅で窯を開く坂野正幸さん (山南町篠場) が、 地元の恐竜化石発掘現場から出た白亜紀の土でオリジナルの釉薬をつくり、 それを使用した恐竜の歯型のストラップ (500円) などを販売している。 [caption id="attachment_5194" align="alignnone" width="300"]坂野さん釉薬 化石発掘現場の土でできた釉薬を使った、さまざまな色合いの作品と坂野さん=山南町篠場で[/caption] 地元の土で陶芸ができないかと、 化石発掘体験をした後の土を譲り受け、 粘土にしてみたが、 耐火性が低く、 溶けてしまった。 それならばと釉薬にして試してみたところ、 窯の温度や炎の当たり方などで、 ベージュ、 ブルー、 紫、 白っぽいグレーまで、 さまざまな表情を見せる窯変釉として使えることが分かり、 「白亜ロマン釉」 と名づけた。 特に宝石のラピスラズリに似たブルーの作品が人気という。 坂野さんは、 「焼くたびに色の出方が違う面白さがある。 ねらいとは違った色が出ることが楽しみになり、 窯出しの瞬間が至福の時」 と話している。 白亜ロマン釉を使った作品は、 ちーたんの館、 さんなん観光案内所、 薬草薬樹公園で販売中。

丹波新聞より)