恐竜はどうして大きくなったのか。アメリカ自然史博物館のサイトで、新しく始まる展示に合わせて、その疑問に取り組んだ記事が掲載されています。
How Did Sauropods Get So Big?
Until about 65 million years ago, giants lumbered across rocky ravines and pushed their way through humid forests of conifer and fern.
These were long-necked, quadrupedal sauropods, a group of dinosaurs well-known to Museum visitors from the Barosaurus that rears up to greet them in the Theodore Roosevelt Rotunda to the Apatosaurus that has been on display in the Hall of Saurischian Dinosaurs since 1905. (Sauropods are also the focus of the Museum’s major new exhibition, The World’s Largest Dinosaurs, which opens Saturday, April 16). Sauropods maxed out in size with Argentinosaurus, an animal that perhaps weighed up to 90 tons, or as much as 18 adult male African elephants.
恐竜のサイズについての疑問に関しては、「それだけの大きさをどうして支えられたのか」という疑問と、「なぜ大きくなったのか」という疑問、ふたつの側面がありますね。
どうして支えられたのかについては、ひとつは、現代の鳥と同じような、気嚢システムを持つことで、あれだけの長い首を持つことができたという説が紹介されています。人間のような肺だったら、肺のサイズに対して、あれだけの気道の長さがあると、窒息しちゃうんですね。でも、より効率よく酸素を取り込める仕組みをもっていたので、長い首を持てたと。
じゃあその長い首が何の役に立ったのかと考えると、もうひとつの「なぜ」の疑問に関連してきますが、ひとつの説として、首が長いおかげで、より少ない移動回数で、広い範囲の植物を食べることができるのだと。馬なら5000回移動しなくてはいけない範囲を、100回の移動で済ませることができる。これは、エネルギー消費を減らすことを考えると、有効だったでしょうね。
植物食恐竜は、基本的に咀嚼せずに丸呑みしていたようです。とにかくたくさん食べなくてはならないから、噛んでいる暇なんてないんですよね。でも、咀嚼する仕組みを質素にできたおかげで、頭骨が大きくなる必要がなかった。ということは、頭が軽いから首も長くできたと。そういうことにもなります。
進化する時間が長ければ大きくなるのかというと、ちょっと疑問ですよね。哺乳類なんて、昔の方がより大きな動物がいたわけでもあるし。恐竜の巨大化の謎、あなたも取り組んでみませんか。
同館の展示の紹介サイトは下記です。
The World's Largest Dinosaurs | American Museum of Natural History
また、NewYorkTimesでもこの問題が取り上げられています。
Giants Who Scarfed Down Fast-Food Feasts