進化の上では2億3000万年以上前に失われたカエルの下の歯が、フクロアマガエルでは500万年~1500万年前に復活したのではないかといいます。
進化論揺らぐ? カエルの下の歯が復活
カエルの下アゴの歯が2億年振りに“復活”したという研究結果が発表された。複数の専門家によると、進化論の土台を揺るがす発見だという。
進化論を揺るがす、なんて大げさなタイトルがついていますが、こういうことだそうです。
アメリカ、ニューヨーク州にあるストーニーブルック大学で進化生物学を研究するウィーンズ氏によると今回の発見は、進化の過程で失われた身体的な構造は二度と復活しないとする「ドロの法則」(進化非可逆の法則)に反するという。
ドロの法則っていうんですね。まあ、共通祖先からまず歯のあるカエルと歯のないカエルが分かれてと考えることもできるのでしょうが、それよりも、歯があとで復活したと考える方が自然と。ちなみに、丹波の篠山層群は1億1000万年前ですから、篠山層群から発見されたカエルは、すでに歯が失われた後の時代のものです。
そういえば、ちょっと話はそれますが、生物の進化において翼は独自に3回進化しました。翼竜と、哺乳類(コウモリ)と、鳥類と。こちらも、はじめに翼のある共通祖先がいて、それが分岐したと考えるより、別個に進化したと考える方が自然です。進化の分岐を考えるって、おもしろいですね。
大学からのプレスリリースは下記。
Stony Brook University Professor Shows Re-Evolution Of Lost Teeth In Frogs After More Than 200 Million Years
論文は以下にあります。
RE-EVOLUTION OF LOST MANDIBULAR TEETH IN FROGS AFTER MORE THAN 200 MILLION YEARS, AND RE-EVALUATING DOLLO'S LAW