南米でおよそ2億3000年前と、恐竜が登場した頃の肉食恐竜の化石が発見されました。
New predator “dawn runner” discovered in early dinosaur graveyard
A team of paleontologists and geologists from Argentina and the United States on Jan. 13 announced the discovery of a lanky dinosaur that roamed South America in search of prey as the age of dinosaurs began, approximately 230 million years ago.
上記ページに、発見者らによるインタビュー動画もありますので、ご覧ください。
2億3000年前というと、恐竜が登場した三畳紀。恐竜が繁栄するジュラ紀やあるいはその後に続く白亜紀よりも前の時代です。つまり、最初期の恐竜ということになります。体長は1メートルに満たないのですが、後のティラノサウルス・レックスなどにつながる、肉食恐竜の特徴を持っているということです。
「月の谷」と名づけられた発掘現場からは、エオラプトルの化石も見つかっています。こちらも最初期の恐竜ですが、歯は肉食的なものと植物食に適したすりつぶす形のものが混じっている恐竜ですね。発表資料によると、こちらは後の丹波竜なども含む植物食恐竜につながっていったとしており、両者を並べて解説しています。
恐竜は大きく鳥盤類と竜盤類に分かれますが、今回取り上げられているエオドロマエウス
Eodromaeus とエオラプトルは、このうち竜盤類の祖先で、それぞれ獣脚類、竜脚形類につながっていったということになります。
アルゼンチンのこの地層、恐竜誕生の地として注目されているところです。「地球最古の恐竜」を探る研究、今も進行中ということですね。
発見地の場所や時代は、下記の記事の図版がわかりやすいです。
Argentine fossils reveal new predator dinosaur
それから、Discoveryのビデオをどうぞ。