昨年の丹波の化石発掘体験会参加者4600人

昨年度1年間で、丹波竜が発見された篠山層群に関わる、化石発掘体験会への参加者の合計は4,600人となりました。
発掘体験会に4600人 昨年1年間 「丹波竜」地層 小学生が発掘体験会で国内最古の曲竜類 (鎧竜) の歯の化石を発見した丹波市山南町上滝の前期白亜紀の地層 「篠山層群下部層」 (約1億1000万年前)。 この現場から出た石を使った発掘体験会は、 丹波市、 三田市、 篠山市で開かれ、 昨年1年間で約4600人が参加、 約1100個もの化石を見つけた。 これだけ多くの人が関わる化石発掘調査は全国的にも珍しく、 県立人と自然の博物館 (三田市) の三枝春生主任研究員は 「当初は想定していなかった形だが、 変わった面白い方向にいっている」 と話している。
丹波新聞社の調べでわかったもので、内訳は、(丹波市主催イベントでのものを含む)159回の体験会を開催した「元気村かみくげ」の3,907人が多く、これに篠山市が行った3回120人、人と自然の博物館による8回573人を足した人数となります。 とにかく、発掘した石をすべて捨てずにとっておき、現場で見つからなくても、それらの石を後に発掘体験会で利用するのが、丹波の特徴です。研究者の眼、発掘ボランティアの眼、そして体験会での眼と、なんどもチェックを通る、丹波の発掘。そのおかげで、小さな化石までの発見につながっています。そういう意味では、「体験会」といえども、まさに発掘の本流そのものに関わっていることになりますね。 こうした流れができている「丹波スタイル」、誇りにしたいと思います。そしてみなさん、ありがとうございます!