恐竜の赤ちゃんは可愛かったのか?

1億9000年前に棲息していた竜盤類の祖先、マッソスポンディルスの胎児の分析から、幼い頃の恐竜の姿が分かってきたそうです。
Dinosaur embryos give up secrets The oldest-known embryos of any land-dwelling animal ever found show the infancy and growth of early dinosaurs had something in common with humans, says a group of Toronto researchers.
上記、CBCニュースの伝えるところによると、「人間にも似て」とあります。 マッソスポンディルスは、竜盤類の祖先にあたります。ディプロドクスのように、四足で歩く首が長い植物食恐竜ですね。ただ、竜盤類も初期の頃は、まだ四足になりきっていません。マッソスポンディルスも、ウィキペディアをもとにした記事「マッソスポンディルス」に添えられたイラストがそうですが、前脚が四足で歩くには短いと思われるため、二足で歩いていたのではないかとされています。 では、そんなマッソスポンディルスの幼い頃はどうだったかというと、どうやら二足で歩かず、「はいはい」をしていたようです。それというのは、身体全体に占める頭部の比率が大きく、また後脚と前脚の長さの差もそれほど大きくなかったのです。成長につれて、首や後脚は他の部分より速く大きくなるということのようです。 ところで、頭の比率が大きく、よちよちしているって、まさにわれわれが、人間や動物の赤ちゃんを見て「カワイイ!」って言うときの条件じゃないでしょうか? というわけで、タイトルに対する答えは、少なくともマッソスポンディルスの場合は、「可愛かった」ということじゃないかなと思います。