フィギュアの系譜 -土偶から海洋堂まで- 海洋堂に代表される日本のフィギュア(人形)文化は、現在、世界的に高い評価を受けています。しかし、日本では人形はかつては呪具であり、異質なモノの気配を漂わせる不気味な「他者」だったのです。 この日本人の人形観が転換するのが近代です。人形を収集の対象とするコレクターたちが出現し、人形は不気味な「他者」から「自己」を投影する欲望の対象となったのです。 兵庫県は、淡路人形浄瑠璃や稲畑人形・葛畑人形など、特徴的な人形文化が見られる地域でもありました。この展覧会では、土偶・埴輪や「ひとがた」に始まる日本の人形文化を通覧し、そのなかに現在のフィギュア文化を位置づけます。9日(土)から12月5日(日)まで。オープン日には海洋堂の宮脇さんのトークイベントもあります。 アニメのルーツを鳥獣戯画に求めるといった系統の話はときに聞きますが、こちらはフィギュアのルーツを土偶にまで遡って探る展示。なかなかおもしろい内容になりそうですね。
兵庫県姫路市で「フィギュアの系譜」展
兵庫県姫路市の兵庫県立歴史博物館で、特別展「フィギュアの系譜-土偶から海洋堂まで-」が始まります。24日(日)には「恐竜をつくろう」イベントも行われます。