篠山層群と白亜紀
[caption id="attachment_277" align="alignnone" width="550" caption="兵庫県立人と自然の博物館より"][/caption]
兵庫県篠山市の篠山盆地から丹波市山南町東側の川代渓谷沿いに分布する、白亜紀前期の地層が「篠山層群」です。これまで地層学習のフィールドとして親しまれてきたこの地層が、今、化石の宝庫として注目されています。
古生代ペルム紀から中生代ジュラ紀にかけて形成された基盤岩類を覆う形で分布しており、今、この地層から、恐竜やほ乳類の化石が続々と見つかり、大きな注目を集めています。
多くの化石が発見された篠山層群は、中生代白亜紀前期(1億1500万年~9700万年前)の地層であると推定されています。篠山市・丹波市に南北約5km、東西約15kmにわたり分布しています。篠山層群は火山岩が中心の上部層と泥岩などが堆積してできた下部層とにわかれています。化石は篠山層群の下部層から発見されています。
篠山市、丹波市の条例により保護区域に指定されている区域では、許可なく化石の採取や土砂の採取等が禁じられています。