アスパラクラブ(朝日新聞科学面)に、欧州で活躍されている若手の古生物学者さんたちを紹介する記事が掲載されています。
恐竜研究 多岐多彩 日本の若手、欧州で修行
恐竜やは虫類など、太古の化石を研究する古生物学。化石の形状を調べる従来の手法に加えて、化石の内部構造を調べたり、現代に生存する動物の体の構造と比べたりすることで、生態がより詳しくわかるようになってきた。研究が盛んな欧州で、日本の若手研究者が武者修行している。
取り上げられているのは、恐竜の骨組織の研究を進められている林昭次さん、運動姿勢の研究に携わられている藤原慎一さん、淡水性は虫類を研究されている松本涼子さん。ボン大のマーティン・サンダー教授へのインタビューも。
恐竜学の最先端の研究内容の一端がうかがえる興味深い記事です。最後に書かれている筆者の方の感想と同じような思いをみなさんも抱かれるのではないでしょうか。
今回の記事では、欧州で古生物研究に、骨組織学、機能形態学、解剖学といったアプローチで取り組む3人の若手を紹介させて頂きました。
(中略)新たな研究のアプローチのおかげで、多くの人がこどもの時に展覧会や本を読んであこがれた「恐竜」が、今生きている動物につながることをイメージしやすくなってきたように感じています。
同時に、新聞記事での「恐竜」の紹介の仕方も、その復元の根拠をよくふまえたものにしていかなくてはいけないのかな、と感じました。
最後の率直な感想が、メディアリテラシーを鍛えてくれそうな、なかなか微妙なコメントですね(笑)。