米自然史博物館の研究チームが、ポーランドで発見した2億5000万年前の足跡から、初期の恐竜はネコくらいの大きさで、4足で歩行していたと報告しています。
初期の恐竜はネコ並みの「小ささ」、4本足で歩行=米研究者
米自然史博物館の研究チームが5日、ポーランドで発見した2億5000万年前の足跡を分析し、初期の恐竜はネコ並みの「小ささ」で4本足で歩いていたと発表した。
丹波竜もそうですが、よく知られている四足歩行の草食恐竜のルーツも、二足歩行です。今回の発見は、そのさらに過去をたどれば、四足歩行で脚を直立させて歩いていた小さな恐竜たちがいた、ということを示しているのでしょうか。研究チームは、2億4600万年前の2足歩行の恐竜の足跡も見つけたということですから、恐竜誕生の謎の解明に、近づいていくことを期待しています。
今回の足跡化石は、地球上の生物の90%が絶滅したと言われる古生代の中生代の境目、いわゆる「P/T境界」から数百万年新しい地層から見つかっています。この大絶滅の時期を経て、いよいよ恐竜たちが登場し始めた、いわば地球の回復期の生命の物語を語ってくれています。
オリジナル論文は、英国王立協会紀要に掲載されています。
Footprints pull origin and diversification of dinosaur stem lineage deep into Early Triassic