篠山層群から発見されたトカゲ類化石に学名付く
2月5日の新聞各紙に嬉しいニュースが掲載されました。
発見されたのはかなり前の平成19年(2007年)
篠山市宮田に分布する白亜系篠山層群下層部(1億1千万年前!!)から
複数のトカゲ類化石が学研されていました。
そのトカゲの化石が新種であることが判明しました。
《学名》パキゲニス・アダチイ(Pachiygenys adachii sp.nov)
「パチゲニス」は、新種の決めてとなった下顎の化石から
ギリシア語のpachysとgenysで「厚い」と「下顎」の意味です。
「アダチイ」は、宮田サイトの発見者である足立洌氏に敬意を表して名付けられました。
※足立洌氏は昨夏学名が付いた「タンバティタニス・アミキティアエ」(通称「丹波竜」)の発見者のお一人です。
この研究成果は、米国古脊椎動物学学会の雑誌
「Journal of Vertebrate Paleontology」の電子版に1月27日に掲載されました。
国内で白亜紀のトカゲ化石が見つかったのは4例目です。
篠山層群から発見された化石で学名がついたのは、
1.新属新種の哺乳類「ササヤマミロス・カワイイ」
2.新属新種の竜脚類「タンバティタニス・アミキティアエ」
に続いて、3例目です。
ひとはく(県立人と自然の博物館)では、2月11日から4月5日まで
3階の丹波の恐竜化石展示コーナーでこの論文に関する臨時展示が行われます。