その足跡、ティラノサウルスじゃないです

ニュースウォッチ>発見・研究 2010年 12月 02日by 小橋 昭彦コメント:0

このほど発表された、足跡を調べた論文についてのブログ記事を紹介します。オーストラリアの有名な足跡化石について、ティラノサウルスと考えられていたものが、実は草食恐竜のものだった、という話。

How to Turn a Tyrannosaur Into a Iguanodont

Fossilized dinosaur tracks can be exceptionally informative traces of prehistoric life, but figuring out what dinosaur made a particular set of footprints can be tricky. Unless an animal literally dies in its tracks, the best we can do is to match the skeletal anatomy of dinosaur feet with the anatomical clues left in the impressions they left behind. Even then, however, the relationship between a given track and the potential trackmaker is subject to change. Through a reinvestigation of tracks from Australia, a pair of paleontologists has just pulled off the impressive feat of turning a charging theropod into an iguanodont out for a stroll.

舞台となっているのはオーストラリアの「Dinosaur Stampede National Monument」です。湖のほとりで休んでいた多くの恐竜の足跡が見つかっているところです。で、これまでは、そんな恐竜の水のみ場に、木陰からティラノサウルスが現れ、あわててみんなが逃げ出したところ、と説明されてきたそうです。

だけど、調べてみると、これまで「Tyrannosauropus」とされてきた足跡化石は鳥脚類のもので、名前から類推するようなティラノサウルスを含む獣脚類のものじゃないよと。そうわかったということです。説明にある物語も書き換えが必要ですね。

足跡の化石って、見つかったときにはどの種類の恐竜のものか、はっきりしないことが多い。そうしたなかで命名したことによる混乱が背景にあるようです。oとiが違うだけで「Tyrannosauripus」と呼ばれている足跡化石もあって、こちらはティラノサウルス類のものだとか。わずかな痕跡から過去を類推する、この分野ならではの奥深さを教えてくれた記事でした。

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