篠山層群恐竜化石発掘調査検証委員会が開催されました

6月23日(土)、県立人と自然の博物館にて「篠山層群恐竜化石発掘調査検証委員会」が開催されました。これまで6次にわたって続けられてきた発掘調査を学術研究、教育普及、地域貢献、今後の展開について検証・協議を行うもので、委員の亀井節夫(京都大学名誉教授)、平山廉(早稲田大学教授)、大野照文(京都大学教授)、竹村厚司(兵庫教育大学教授)、山本茂(兵庫丹波の森協会/丹波の森研究所主任研究員)、オブザーバーの梅谷順子(丹波県民局長)で構成されています。 亀井委員「かつて日本にはないと思われていた恐竜化石が丹波でも発見され、市民や行政と研究機関が協力して発掘した。世紀の発見に立ち会ったことを喜び、100年、1000年の視点で発掘を進めましょう」、大野委員「恐竜を含む多様な化石を連続して展示・紹介することで訪問者のリテラシー(理解や楽しむ能力)が高まり、1億年にわたる丹波の歴史や風景を探っていける」、平井委員「恐竜化石などの発掘情報は、各地域で取り込んで外に出したがらない。丹波では、神様が下さった世紀の資源として、世界に向けた情報公開や共同研究をめざしてほしい」、竹村委員「地球環境のこれからを考える上でも、恐竜は貴重な教材であり、長期的視点で調査する必要がある」、山本委員「恐竜化石は空を飛ぶコウノトリのように目立たないが、恐竜まち協の60団体、県・市・協議会が協力して、神様がくれた世紀の資源を活かしたまちづくりを進めたい」、梅谷オブザーバー「丹波少年自然の家に滞在する小学生による石割体験など、フィールド・体験型の環境学習なども盛んに行われている」などの意見が出されました。 第2回委員会は、会場を丹波に移して、8月に開催される予定です。